ノートPCバッテリーを保管する際の注意点

バッテリーを保管する際の注意点

1.バッテリーの充電量は50%程度を目安にする

ノートパソコンのバッテリーは、絶対に満タンの状態または空の状態で放置してはいけません。
どちらもバッテリーに重大なダメージを与える可能性があるため、充電量が50%くらいの状態でパソコンから外し、保管するようにしましょう。

2.バッテリーは涼しく、乾燥したところで保管する

バッテリーは熱に弱いので、なるべく温度が低く涼しい場所で保管しましょう。
湿度が高く蒸した所で保管すると劣化が早くなるので、日陰で風通しの良い所で保管するのがベストです。

3.数ヶ月に一回程度は充電を行うこと

自然放電によってバッテリーの残量は少しずつ減っていきます。
あまりに長期間放置したままでいると、バッテリー残量が空になって過放電状態になってしまうので注意しましょう。

4.他の金属類と同梱して端子のショートが起こらないように注意すること

バッテリー内部には電気が残った状態になっているため、他の金属類のそばに置かないように注意しましょう。
ビニール袋などに入れて、他の物と接触しない状態で保管するようにしましょう。

【 ワンポイントアドバイス 】 普段は家で使う人が多く、たまに外出する際だけバッタリーが必要だという人は、上記のポイントをしっかり守ってバッテリーを保管しておきましょう。 そうしておかないと、いざバッテリーが必要になった時には・・・すっかり劣化が進んでいて、使い物にならない状態になってしまっているかも!! ※ちなみに、ノートパソコンのバッテリーは単品で買おうとすると1万円~2万円くらいするので、たまにしか使わない人にとってはかなりダメージが大きいです。

バッテリーの種類と「メモリ効果」について

ノートパソコンで使われているバッテリーにはいくつか種類があり、今現役で使われているノートパソコンの多くは「リチウムイオン電池」か、または「ニッケル水素」が使われています。 (かなり古いパソコンであれば「ニッカド電池」が使われていることも) 現在主流となっているのは「リチウムイオン電池」で、このサイトで書かれている内容についても、基本的にはこの「リチウムイオン電池」が使われていることをを想定して書かれています。 しかし、一昔前のノートパソコンに使われていた「ニッケル水素電池」もまだ現役といえば現役なので、自分のノートパソコンのバッテリーがどちらなのかはキチンと確認しておきましょう。 ※バッテリーに「Lithium-ion Battery (Li-ion) 」と書いてあったらリチウムイオン電池で、「Nickel Metal Hydride Battery (Ni-MH) 」と書いてあったらニッケル水素電池です。

<リチウムイオン電池とニッケル水素電池の違い>

リチウムイオン電池とニッケル水素電池を比べた場合、基本性能としては新しい「リチウムイオン電池」の方が多くの点で勝っています。(その分値段も高いですが) ただ、充電回数による寿命の目安についてはどちらも500回程度と同じくらいの数値となっており、どちらの場合においても充電をくり返すことでいつかは寿命が訪れてしまいます。 しかし、実は両者には基本性能以上に大きな違いがあります。 それは「メモリ効果」があるかどうかという点です。 旧型であるニッケル水素電池にはこのメモリ効果が存在し、新型であるリチウムイオン電池にはメモリ効果はありません。 これはノートパソコンのバッテリーを使用する上でかなり大きな違いとなりますので注意しましょう。

<メモリ効果って何?>

「充電式の電池は、完全に使い切ってから充電しないと電池の持ちが悪くなる・・・」 なんて話をどこかで聞いたことがありませんか? 実はこれが、「メモリ効果」による悪影響を表した言葉なのです。 「メモリ効果」というのは、 「電池を完全に使い切る前に充電してしまうと、『充電を始めた状態』を『バッテリーの空の状態』だと認識してしまう現象」 のことを指し、ニッケル水素電池やニッカド電池を使っている場合に起こります。 例えば、満タンの状態を100%として、毎日平均して30%の電池残量がある状態で充電をくり返していたとします。 すると次第に、この「30%の状態」を「バッテリーの空の状態」だと勘違いしてしまい、次に満タンまでバッテリーを充電して使い続けた時には、残り30%になったところで「もうバッテリーは空だ」と誤認識してしまうということです。 これでは本来のバッテリー容量のうち、70%までしか使えないことになるので、当然「電池の持ちが悪い」ということになってしまうわけです。 このようなことがないように、以前は「電池を完全に使い切ってから充電した方が長持ちする」と言われていました。

<リチウムイオン電池では気にしなくてOK>

しかし、現在主流となっているリチウムイオン電池の方では、この「メモリ効果」による影響はほぼありません。 したがって、いちいちバッテリーが空になるまで待ってから充電する必要はないというわけです。 逆に、バッテリーを完全に使い切った状態で時間が経過すると過放電になってしまうリスクがあるので、リチウムイオン電池を使っている場合はバッテリー残量が少なくなったら素直に充電するようにしましょう。

<もしメモリ効果で持ちが悪くなってしまったら>

もし前述のメモリ効果でバッテリーの持ちが悪くなってしまったら、いったんバッテリーの「リフレッシュ(または初期化)」を行いましょう。 この「リフレッシュ」というのは、簡単に言えば「バッテリーを一度完全に空の状態にして、そこから再度充電を行う」という手順のことです。 この手順を踏むことで、メモリ効果による悪影響がなくなり、バッテリー本来の容量をすべて使えるようになる可能性があります。 ※「リフレッシュ」を行っても、完全にバッテリーの持ちが以前同様に戻るとは限りません。 また、「リフレッシュ」のやり方は各メーカーごとに違うので、詳しくはノートパソコンの解説書を確認して下さい。

携帯電話でもリチウムイオン電池が使われている?

ノートパソコンのバッテリーだけではなく、実はもっと身近なところで携帯電話のバッテリーにもリチウムイオン電池が使われていたりします。 ということは、上記に書いてあるポイントを守れば、携帯電話のバッテリーの持ちも維持できるということですね。

<補足:携帯電話のバッテリーを長持ちさせるためのコツ>

・携帯電話のバッテリーは無理に使い切る必要は無い

すでに書いたように、リチウムイオン電池には「メモリ効果」はありませんので、無理してバッテリーを使い切る必要はありません。
「頻繁に充電をくり返すからすぐバッテリーがダメになるんだよ。バッテリーは完全に使い切ってから充電しなきゃ」という話はもう過去のものだということです。

・充電スタンドの載せたまま放置するのは厳禁

例えば長期休暇などで携帯電話をしばらく使わない場合でも、充電スタンドに乗せたまま放置するのはやめましょう。
また、バッテリーを満タンに充電した状態で電源を切って保管してしまうのもよくありません。

・バッテリーが空の状態で放置するのもダメ

充電するのが面倒くさいからといって、バッテリーが空の状態で放置するのも避けましょう。

・充電しながら携帯電話を操作しない

携帯を充電しながら通話をしたり、インターネットにつないだりしていると、携帯電話がかなり熱くなることがあります。
この「熱」がバッテリーの劣化を早める大きな原因となるので、なるべく充電中の操作は避けるようにしましょう。
というわけで、携帯電話の場合でも「満タンや空の状態は避ける」「熱に気をつける」という点を守るのがバッテリーを長持ちさせるコツとなります。

携帯電話の場合は、ノートパソコンと違ってずっと充電器(ACアダプタ)につなげたまま使うという事は少ないでしょうし、また長期間使わないまま放置するということも少ないと思います。 したがって、どちらかというと「熱」対策の方が重要だと思います。 冬場でも直射日光が当たる場所に放置したり、コタツの中に置き忘れたりしないように注意しましょう。

備考:仕事用としてノートパソコンを使っている場合

– 最後に「仕事用」としてノートパソコンを使っている人へのアドバイスですが、もし仕事用として毎日ノートパソコンを使っているのなら、なるべくバッテリーは2個以上用意した方がいいと思います。 なぜなら仕事用としてパソコンを使う場合、万が一の「停電(瞬間停電)」や、うっかり「コンセントを足で引っかけてしまう」といったトラブルにも備えておかなければなりませんよね。 このような場合、ノートパソコンであれば単純に「バッテリーをつけておく」だけで電源が確保できるという利点があります。 したがって、一応室内でACアダプタをつけた状態でノートパソコンを使用する場合でも、「バッテリーをつけておく意味はある」と言えます。 ※要するに、バッテリーが劣化することを承知の上で、停電対策などとして「あえてバッテリーをつけたまま使用する」ということです。 この辺は使用者の考え方次第なので、バッテリーの劣化がもったいないと考える人ははずして使うことを推奨します。 ただし、もし上記のような意味合いでバッテリーを使用するのであれば、

・バッテリーを2個以上用意しておく
・その上で「室内用(トラブル対策用)バッテリー」と「外出用バッテリー」を分けて使う

という使い方がオススメです。 室内用として使うバッテリーについては、ちょっと申し訳ない気もしますが「劣化してもかまわない」という割り切りの上で使用する必要があります。 また逆に、外出用として使うバッテリーについては、いざという時に長時間パソコンを稼働できるように、できる限り良好な状態を維持する必要があります。 したがって、2つのバッテリーは完全に分けて使用するのがベストです。 外出用のバッテリーは注意事項を守った上で大切に保管し、いざという時のために備えておきましょう。 そして、もう一方の室内用のバッテリーについては、かわいそうな気もしますがいざという時のために「劣化を一手に引き受けてもらう」という役割を果たしてもらいましょう。 趣味として使う人からするとちょっと贅沢な使い方に感じるかもしれませんが、大切な仕事のデータをも守るためには、このような使い方も「あり」ではないかと思います。

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