ノートパソコン上手に使っていますか? バッテリーは消耗品っ!?

バッテリーは経年変化と充放電を繰り返すことによる劣化もあり、「一筋縄ではいかないなぁ」というのが実感です。

しかし、そんなことを言っていても何も得るものがないので、ここでは試行錯誤とバッテリーメーカなどの情報を元にして、賢い使い方を考えてみます。以下の 記述はこれまでの経験と集めた情報で構成されています。正確さを期していますが、思い違いや、間違いがあるやもしれません。

そもそもノートパソコンメーカはバッテリを抜いて使うという前提ではおりません。そしてそれらメーカの前提を否定するものではありませんが、しかし、利用者に立って賢くパソコンを使う方法があるだろう?という主旨で書いているページです。

★ご注意★
実際にやろうとすると煩雑だったりして満充電のまま抜いて内部フューズが切れてパーになったり、逆に抜きっぱなしで忘れてしまいバッテリが過放電して劣 化してしまうことが想定されますので、これら2つの重要ポイントとバッテリの仕組みが理解できたうえでやってみようとする人だけがトライしてみてくださ い。
–> ・内部フューズが切れてパー  ・過放電して劣化

どなた様のパソコンにも例外なしに適合するものでもありませんので、いちどメーカに問い合わされるのが最善と考えます。そのときに下記のような知識、情報 をインプットされてメーカの技術が分かる人にお尋ねください。少なくともYes,Noの返事はもらえるはずです。ダメならその理由も明確に教えてもらえる と思います。

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1.バッテリを外して大丈夫!?
2.デメリットってなに?
3.メモリ効果とは
4.バッテリーの面倒をみるのは忘れがち  ★★ 数ヶ月に一度は充電を! 過放電は電池寿命を縮めるので!!★★
5.バッテリーには種類がある
6.かしこいバッテリーの使い方  ここから本題です
7.バッテリの寿命とは
8.バッテリーは消耗品か?・・・
9・メーカーは寿命というけれど・・・
10.バッテリの寿命とは     ★★警告 満充電のまま保存しない!!★★
11.かしこく使う工夫
12.バッテリーの保存方法
13.バッテリーの初期化 –参考例

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※※  ソニー製リチウムバッテリー960万個回収 利益の90%510億円がパア  2006.10.28

   1.バッテリを外して大丈夫!?

こんなメールをいただくことがあります。

バッテリーを実質使ってなければ、外して保存が原則
もちろんすべてのノートパソコンに当てはまるわけではありませんので、念のためメーカにはご確認ください。

市販されているパソコンにはノート型とデスクトップ型の大きく分けて2種類あります。バッテリといえば、どんなメーカのどんな型のパソコンにも例外なく入っている時計を動かす小さな電池(通常はボタン電池)が一個はいっています。このバッテリは抜くことはできません。
その他に、ノート型にはバッテリパックという単三電池のような小さな電池が何本も束ねてあるバッテリがあります。これはAC100V電源が無くても使えるようにバッテリパックから電源の供給を受けれるようにしている仕掛けです。
他方、デスクトップ型パソコンにはそのバッテリパックに相当する仕掛けはありません。常時AC100V電源が使えることを前提に作られていて電気が来ないときのことは一切考えられていません。

なにをいいたいかといえば、コンピュータの仕組みにとっては安定な電源を供給してくれるものならば、バッテリであろうが、AC電源であろうが、風力発電でも、太陽光発電でも、燃料電池でも、・・・なんだってかまわないのです。
そこでノートパソコンの仕組みを見ると、私がこれまで見たパソコンではバッテリを外しても特に問題がないものでした。

というのも、もしバッテリパックを付け忘れて、AC電源でスイッチを入れたらパソコンが壊れてしまうような設計をしていたら故障品の山が戻ってくるでしょう。人というのは注意書きとかは見ずにスイッチを入れるものだからです。
ですから、メーカとしてはどんな使われ方をされようとも簡単にこわれるパソコンを出したらクレームの嵐に遭うのはわかっているので、そこはあらゆる想定を考えて安全なようにつくるものです。
こういう背景がありますが、それでも念のためメーカにお尋ねください。

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   2.バッテリのメリット

・・・・不意の停電に威力を発揮する

通常、 バッテリーを使おうが使わまいが、バッテリーが刺さっているだけで不意の停電には見事に役割を果たしてくれます。
これがメリットになるでしょう。しかし、雷と電力会社の事故を除いて、日本の電力事情で瞬間でも停電になることは年間を通しても限りなくゼロと言えます。東京電力の停電危機が昨年はありましたが、これは例外と言えます・・・・
その前提では、いつも机の上で置きっぱなしで使っているノートパソコンにバッテリーが刺さっているメリットはなく、むしろバッテリ自体にとってはデメリットになると考えています。

我が家のノートパソコンも世代を交代してきていますが、Dynabook、Mebuis2代目、Muramasa、もう何年になるでしょうか、バッテリーは刺さっていません。

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   3.デメリットってなに?

形だけバッテリが刺さっていても、バッテリーが劣化しきっているとか、そもそも不良のバッテリーがパソコンに装着されているだけでは本来のバッテリの役目は期待できません。
ところが長年バッテリーを刺しっぱなしで、かつ何も意識しないでいると、劣化しきっていることも気がつかないことが往々にしてあります。

これをチェックするのは簡単です。
いったんパソコンの電源を切って、電源アダプタのプラグをパソコン側から抜きます。つぎに、パソコンの電源スイッチを入れます。ここでパソコンが立ち上 がってこないか、途中で切れたら、バッテリーが知らない間に劣化していたか、メモリ効果(ニッカド系バッテリー)でフル充電出来ないか、はたまたバッテリ 内部ヒューズがとんでバッテリパックが故障している状況などが考えられます。ちゃんと立ち上がってきたら、バッテリーの充電状況を数字で確認できれば有る 程度の目安が付きます。
直前まで連続して使っていた訳ですから、すくなくともその数値が70%以上、もっとあるはずです。

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   4.バッテリーの面倒をみるのは忘れがち

・・・数ヶ月に一度は充電を!過放電は電池寿命を縮めるので!!
バッテリを外す事がいいことばかりではありません。
バッテリーをはずして数ヶ月も放置していて、いざバッテリーを使おうとしたら自己放電していて充電に手間取り、外出に間に合わずあわを食った失敗談がありました。
また、放置しっぱなしで1年も過ぎると自己放電して電池が空っぽになり、次に フル充電できなくなる ことがあるので、かならず数ヶ月に一度、少なくとも半年に一回は充電してください。

バッテリを外して管理していくことはいそがしい日々の仕事・生活では忘れ去られる傾向とは思いますが、バッテリをダメにしないためにくれぐれも時々思い出して充電して使ってください。

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   5.バッテリーには種類がある

ひとくちにバッテリーといってもノートパソコンに使われるバッテリーの種類はいろいろあります。
そこで、実際に使われている種類をまず確かめましょう。

調べ方ですが、
1.製品カタログの仕様欄 (電気店に置かれているパンフレットで、最後のページの電源の項目あたり)
2.取扱説明書 (記述があるかと調べたが私のパソコンのマニュアルには書かれていない)
3.電池を抜いて説明書きを見る (これが一番早く確実にわかるでしょう。セルを作っているバッテリーメーカー名、種類、電圧、容量、注意書きなど)。 ただし、英語でかいてある場合もあるので、見にくいかもしれません。
4.パソコンメーカに聞く

種類 英語標記 メモリ効果 寿命の目安 コメント
ニッカド電池 Nickel-cadmium battery (NiCd) ある 500回 ほんとにふる~いノートパソコンはこれでしたが、いまはもうないでしょう
ニッケル水素電池 Nickel Metal Hydride Battery (Ni-MH) ある 500回 ちょっと古い型では使われていますがまだまだ現役です。私のMebiusはこれ
リチウムイオン電池 Lithium-ion Battery (Li-ion) ない 500回 新型のパソコンはたいがいこれ
リチウムポリマー電池 Lithium polymer battery ない 500回 最新鋭で、一部で使われていてこれから普及?

これらの内のどれかでしょうから、まず先にバッテリーの種類を確認してください。というのはバッテリーの種類によって使い方が違ってくるからです。

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   6.メモリ効果とは

バッテリーのメモリ効果によって持続時間が短くなることがあります。種類の確認にだわったのは、ひとくちに「電池のもちが悪くなった」という場合、本当に電池の寿命なのか、それとも「メモリ効果」によって持ちが悪くなっているのかを見極めるために必須の確認だからです。

メモリ効果」という用語をいきなりつかってしまいましたが、簡単にいうとまだ電気が残っているのに、満タンにしたく充電をすると電池はその充電を始めたところをはじめの状態とおもってそれを記憶してしまうことです。
その結果どうなるかといえば新品の電池の容量が100あったとして、たとえば、まだ60の電気が残っているときに充電を始めると電池の容量があたかも減っ たかのようになり、満容量が100から40になってしまう現象です。ですから、次からは40の電気を使ったらまた充電しなければならず隠れている60の電 気が使えない、すなわち「持ちが悪い」ということになります。
実際にはこのような現象はたった1回やったからメモリ効果が記憶されるのではなく「つぎ足し充電」を繰り返し々おこなったときにおきるようです。

このようなメモリ効果が電池に記憶されると電池の持ちは悪くなってしまいます。しかしメモリ効果をクリアする方法があるので、これと付き合っていくしかありません。メモリ効果をクリアする一例です。これはコンピュータによって異なります。
パソコンメーカによってその表現の用語に違いがありますが、その効果を除去する方法として、「バッテリーの初期化」とか「バッテリーのリフレッシュ」などといい、要はバッテリーを完全に放電したあとでフル充電しなおす操作をいいます。その具体的な方法はマニュアルに記載されています。

メモリ効果がなぜおきるかはバッテリーメーカでもまだ完全には解明されていません。
★★ 上表にもかきましたが、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池にはこのようなメモリ効果はありませんのでこのことは考える必要はありません。ただし充電回数による寿命は他のものと同様にあります。

バッテリーのメモリ効果

注ぎ足し充電を繰り返すと、ピンクの部分が生じ、そこが見えなくなる(使えなくなる)。 結局、残りのグリーンの部分が電池だと見えてしまう。ずいぶん小さい電池になってしまう。
見えなくなった部分 (この部分は使えないので、結局電池が小さくなったように見える)
このピンクになった部分を取っ払うことを「初期化」とか「リフレシュ」などと、呼んでいる。

   7.かしこいバッテリーの使い方

いよいよ本題です。
外出など持ち運びもせず、もっぱら机の上で置きっぱなしでAC電源を使っている人は多いですが、意外にも内臓のバッテリーが無意味に寿命をちじめていることをご存知でしょうか?

この話と関連しますが、この間地元の量販店○イ○ンが初めてリサイクルショップを作ったと大々的に宣伝をしていたので、ノートパソコンの掘り出しものがないかと見にいきました。
そこにずら~っとならんでいた中古のノートパソコンでバッテリーがちゃんと動くものは1台もありませんでした。
それらはほとんどが会社でリース物件として使われていたのものでリースバックで返されたものが現状渡しで陳列されていたものでした。IBM製がほとんどした。

それらがどのように使われていたかと想像すれば、会社ですから持ち出さず机の上においた状態で電源はAC電源で、朝から夜までつけっ放しであったろうことは容易に想像されます。
リース物件ですので3年とか5年のリース期間が終了したWindows95やWindows98がほとんどでしたが、とうの昔にバッテリー寿命が尽きてい たものばかりでした。会社ではたとえバッテリーが死んでいようが、抜かれて行方不明になっていようが、パソコンを使う分には全く支障はなく、問題にすらな りません。

バッテリーだけで使うことがないから、ひょっとしたら一度もバッテリーの役目を果たさず寿命が尽きていって、しかもそのことすら使用者に認識されなかったかと思うと、「バッテリーたちよ、お前たちも無念だったよなぁ」と思ったものでした。
はじめに全部抜いておけば今でも使えるものがあったはずで、第2の人生で誰かに使ってもらえていたのに・・・もったいない話です。

 

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