ノートパソコンのバッテリー再生方法

みなさん、ノートPCのリチウムイオン電池で悩んでいませんか?

みなさん、ノートパソコンを新品で購入したのにもかかわらず、1年くらいするとバッテリーが10分くらいしか持たなくなるという症状になった事はありませんか?しかも、バッテリーでなんか殆ど使用していないのに・・・・・。

ニッカド電池は、メモリー効果があり全部使い切らないで充電すると、そこの電圧レベルが底辺となってしまい、容量が減った様な症状になります。それに対し、リチウムイオン電池は途中で充電してもメモリー効果が無いということで、鳴り物入りで市場に行き渡りました。特にノートPCへの利用とデジタルビデオに多く活用されています。

しかし、このリチウムイオン電池にも下記のような欠点があります。

1.過充電による臨終
一つ目の問題。バッテリーを接続した状態でACアダプタでのみ使用していると、過充電状態となり、1年くらいしか持たないということです。リチウム電池には、約500回という充放電の目安がありますが、それよりも、この過充電によるバッテリーの臨終が最も多いケースとなっております。

みなさんも、バッテリーを使用しないで、ACアダプタで使用しているときは、バッテリ-を極力外しましょう!

50%充電状態で涼しい場所に保管することが良いとされています。

2.新品のバッテリーパックは高価。
2つめの問題。それはメーカー製の新品リチウムイオンバッテリーパックは、非常に高価であるということです。

何でこんなに高いの?と思うほど高いです。ノーマルバッテリー(1~2時間用)で約15000円、大容量バッテリーで25000円くらいは平気でします。Yahooオークションなどで、中古のバッテリーも出品されていますが、これでも4~5000円はします。

Tomは、先日Yahooオークションで日立のFLORAのNotePCを20000円で落としました。

FLORAは、事務用のPCですので、会社へのリース品が多く、そのような場合、当然ACアダプタでの使用が想定されますので、恐らくバッテリーはNGだろうな~と予測はしていましたが、やはり、バッテリーは逝っていました。

そこで、今回の修理の記事は、安価にバッテリーを復活させる方法を実践します。

まずは、ケースを分解する。

バッテリーパックは大抵、大きさを最小限にする目的と、リチウムイオン電池の爆発などの危険性を抑えるために、接着剤で接合されています。

今回の様なバッテリー再生の一番の難点は、最初のバッテリパック筐体の分解にあるといっても過言ではありません。

分解方法は、接合部に隙間に沿ってカッターナイフで切り目を入れてゆきます。この時のカッターの刃の入れ方は、底側から上に対し入れてゆきます。大抵の場合、底側のケースは凸形状、蓋側のケースは凹形状となっているからです。

この方向で刃を入れてゆくと、うまく接着剤が剥がれるようになります。

全体の接合部に刃をいれ、接合面の接着剤が剥がれたら、次は、全体を雑巾で絞るような動作で、ケースに応力を加えます。なぜかというと、ケースの中のバッテリーセルは、ケースに対し両面テープで固定されているため、これを剥がさないとケースは、外れてこないからです。

ケースが開いた
やっとの思いでケースが開きました。
ここまでくれば、作業の約半分は、終わったようなもんです。

このバッテリーのバッテリーセル(電池単体)は、松下製のCGR18650HGというもので、結構規格品として市場に出回っているものでした。ラッキー!

以前行ったLet’sNoteの時も、このバッテリーセルでした。

インターネットで格安のバッテリーセルを購入する。

インターネットで、バッテリーセルの型番をいれて検索すると、バッテリーセルを販売しているところが見つかります。

私は、まず上記写真の中古品(2本セットで400円)を購入しました。

このバッテリーセルは、新品で1本1400円です。上記写真の中古品は、1本200円ですから、新品の約1/7の価格ですね。

私のバッテリーパックは、大容量タイプでしたので、6本(3セット)購入しました。これでも1200円です。

まずは、バッテリーをバラす。
まずは、バッテリーのバラシです。
外側のフィルムをカッターで切り目を入れ、フィルムを剥がします。

ばらしたセル
バッテリーをバラスとこんな感じです。
いろいろと部品は付いていますが、この中の電池の部分しか使用しません。
溶接されているリードは出来るだけ長めに切断してください。セルを半田付けする時に使用します。

電池の電圧測定
購入した電池の電圧を測定してみます。(これは必要ないと思いますが・・・一応測定しましょう!)
電圧は、4.0Vありましたので、まだまだ使えそうです!
この中古品は、残り200回の充電が可能であると購入時に説明されていました。

電池を取り付ける
最初、Tomは電池を6本全部半田付けしてみたのですが、そしたら、電池がケースに入らなくなりました。

理由は、①ケースのスペースは非常に余裕が無い事。 ②本来の接合状態がポット溶接であるのに対し、半田で接合するとどうしても半田の厚みが出てしまい、電池の全長がケースのスペースよりも長くなってしまうからです。

ケースの蓋が閉まらないのはともかく、膨れて、PCに取り付かなくなってしまうので、本当に厄介です。

そこで、ケースのプラスチックの厚みだけでもカバーしようと、写真の様に両端のプラスチック部分を切り取りました。

やれやれ、これでPCに入るかな?と思い両端にテープをしてPCに取り付けたら・・・・・・『パチッツ』といってバッテリーがショート!

何が起こったの?とおもったら、実はPCの筐体はプラスチックではなく、金属で出来ていたので、そこにバッテリーの端子の両端が触れて、バッテリーがショートしたのでした。

そこで、Tomは少し考えた・・・・・・。
この構造を利用してみよう!

このバッテリーパック構造とは、パックの半分がPCの筐体、残り半分はPCから露出する様になっています。

そこで、写真の様にPCからはみ出す部分に電池を設置し、先ほどショートしたPCの筐体部分に当たるところは、電池をなくして、電極を内側に入れれば、問題は解決するんです!
バッテリーの容量は半分になったけど、安心感は4倍になりました。

一応、完成!
バッテリー電極部両端と、ケース全体を絶縁テープでテーピングして、一応完成!

でも、ちょっと見てくれ悪いね~。
それから、バッテリーパックの両端は、PCとのガイドレールになっていたため、パックの両端を取り除いた事でレールが無くなり、少しガクガクする。
バッテリーもショートした後に良いのだけを選別してるんで大丈夫かなぁ~。
という思いが募るばかりです。
そこで、次のステップでは、ちゃんとケーシングをして行きます。
せっかくケーシングを行うので、すぐに電池が駄目にならないように1本1400円の新品のセルを購入することにしました。

新しい電池が来たよ~。
電池の注文はいたって簡単!
夜、インターネットで注文し、インターネットバンキングですぐにお金を支払うと、次の日には商品が発送されるので、注文から到着まで約2日でOKです。

2日後、新しいセルが到着しました。今度のセルは、ちゃんと長い端子板がスポット溶接されているので、半田付けもラクラク!。
最後に温度センサを電池に貼り付けて出来上がり!

どうです?新品はいいですね~
どうですか

新品のセルだと端子が付いているから、すっきりしていますね~。
それに、半田における厚みもないし、最初からこれでやれば、ケースを壊す必要も無かったかもしれないと少し後悔しました。

でも、新品でセル6本購入となると、約9000円の出費になります。20000円のPCに9000円は痛いです。
やはり、これが限界でしょう!

ボンディング
ケーシングの最初は、まずはボンディングです。
私は、セメダインスーパーXが手元にありましたので、これを使用しました。(以前スピーカーのエッジ貼りに使用した余りです。)

テーピング(一時的)
次に、ボンディングの接着剤が硬化するまでの間、テーピングを行います。

ケーシング
接着剤が硬化するまでの間、今度は、バッテリー両端の処理です。
バッテリー両端は前回取り除いてしまったので、このままでは、危ないし、格好も悪いですので、ここにケース加工を施します。
ケースの加工には、ホットメルトが最適です。

ホットメルトは、パテとは異なり、瞬時に硬化するし硬化するとプラスチックと同様の状態になります。色もいろいろありますので、これ1本持ってると非常に重宝しますよ~。最近は100円ショップでも売られているみたいですね~。(但し、100円ではなく300円だったともいます。)

成型
一番外側の部分は、PCからはみ出ますので、見た目が美しくなるよう、成型します。
しかし、われわれは、成型するような材料がありません。そこで、CD-Rの保護板を使用して表面を綺麗にすることにしました。

作業はとても簡単で、ホットメルトを流し込み、その後、表面が平滑なプrスチック部材を押し当て、ホットメルトが冷えて固まるまでじっと待つ・・・・それだけです。冷えてしまえば、押し当てた部材は、ホットメルトから剥がすことは可能です。

仕上がり
冷えて固まった状態。
どうですか?色が異なるので少し違和感がありますが、中々でしょう?
それから、バッテリーと本体の隙間にもホットメルトを充填しガタをなくして、完成です。

<使用してみた結果>
充電は、ちゃんとできました。
使用時間は、フル充電で、1時間~1時間半くらいPCを使用することが可能ですので、標準タイプのバッテリーと同性能になりました。使用しなかった、中古のバッテリーセルは、バックアップとして取っておきます。これで当分は間に合うようになりました。

<編集後記>
私は、FLORAに無線LANカードを取り付けてベッドサイドに置いております。
会社に行っている時に充電し、夜帰ってから寝る前にこのPCを使用してメールを打ったり、インターネットを確認したりしています。バッテリーで約1時間以上駆動できるし、LANも無線LANカードでの使用なので、ノートPCにはまったく線が付いておらず、非常に使い勝手がいいです。

今回の製作記事は、中古のバッテリーなら約600円で復活、新品のバッテリーでも、約4200円で復活しますので、非常にお得です。是非皆さんもトライして下さい。

最後に注意点として、リチウムイオン電池は非常に危ない電池なので、無理やり応力を加えたり、必要以上に熱を加えないようにしてください。
爆発するかもしれませんので・・・・(^^;)。  それでは・・・・(^^)/~~

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