- PLCユニットの設置で注意することは?
- 許容周囲温度は0~55℃です。
ユニットの取り付けにあたっては、通気を考慮し、垂直なパネル面に取り付けて下さい。
また、ユニットの周囲には、通気とメンテナンスのためのスペースを確保して下さい。
- 最大I/O点数は?
- 機種毎の最大I/O点数(ローカルI/O点数)を下表に示します。
I/O点数一覧表 I/Oメモリ空間 ディスクリートI/Oのみ アナログI/Oのみ T3H 8192点/512ワード 最大4864点(64点I/O使用) 最大512チャネル T3 4096点/256ワード 最大2752点(64点I/O使用) 最大256チャネル T2N 2048点/128ワード 最大2048点(64点I/O使用) 最大128チャネル T2E 1024点/64ワード 最大1024点 最大64チャネル T1-40S
T1-40512点/32ワード 最大328点
(基本ユニット上40点)最大18チャネル T1-28 512点/32ワード 28点(固定) _ T1-16 512点/32ワード 16点(固定) _ - 最大I/O点数は、ソフト的な制限(I/Oメモリ空間)とハード的な制限(接続可能ユニット数など)の両方で制限されます。 なお、上表にはリモートI/O点数は含んでいません。
- I/Oモジュールの配置に制約は?
- 機能的にはI/Oモジュールの配置に制約はありません。
ただし、対ノイズ性上、弱電系I/Oと強電系I/Oを分離配置することをお勧めします。
また、T3Hの場合には、メインユニット上のバスが高速化されていますので、ネットワークモジュールなどのアクセスワード数の多いモジュールをメインユニットに配置すると、スキャンのオーバヘッドが短縮されます。
- 拡張I/Oユニットの遠方配置は可能?
- T3及びT3Hでは、長距離拡張インタフェースを使用することによって、メインユニットと拡張I/Oユニットを最大40m離すことができます。
- 拡張I/Oユニットにも電源は必要?
- T3及びT3Hでは、実装しているI/Oモジュールの消費電流によっては、拡張I/Oユニットの電源モジュールを無しとする構成が可能です。
この場合、拡張インタフェースモジュールの設定を変更して、前段のユニットの電源モジュールから給電されるようにします。
T2シリーズでは、全ての拡張I/Oユニットに電源モジュールが必要です。
- CPUの冗長化(二重化)は可能?
- TシリーズPLCでは、CPUの二重化はできません。
統合コントローラVシリーズでは、CPU・電源の二重化構成が可能ですので、基幹部二重化が必要な場合には統合コントローラVシリーズの適用をお勧めします。
- I/Oモジュールの活線着脱は可能?
- T3及びT3Hでは、ディスクリートI/Oモジュールについて、活線着脱が可能です。
活線着脱を行うときには、負荷の電源を落とし、安全に注意して行って下さい。
- plc バッテリーの交換周期は?
- CPUモジュールには、メモリの停電バックアップのためにリチウムバッテリを搭載しています。(T1シリーズ及びT2Eを除く)
CPUモジュール上にはバッテリの電圧状態を示すLEDがあり、正常時は点灯しています。
ただし、万一のバッテリ切れによるトラブルを防止するために、バッテリLEDが正常であっても、2年毎にバッテリを交換することをお勧めします。
- バッテリ無しで運転可能?
- シリーズPLCは、T3とT2の一部のタイプを除いて、標準でEEPROMを内蔵しています。(RAMとEEPROM両方)
プログラムをEEPROMに格納しておけば、電源投入時にEEPROMからRAMにプログラムが復帰されますので、バッテリ無しでの運転も可能です。
ただし、連続的に変化するデータを停電バックアップする場合やカレンダ機能を使用する場合にはバッテリが必要となります。(T1シリーズやT2Eでは、このためにスーパキャパシタを内蔵しています)
- 瞬停発生時の動作は?
- 電源断の判定は内部5Vの電圧低下で検出し、これが規定値以下となるとシャットダウン動作を行います。
従って、瞬停が発生した時にシャットダウンとなるか運転継続するかは、瞬停の継続時間と内部5V電源の負荷状態によります。内部5V電源が最大負荷状態での運転継続可能な瞬停時間は10msです。
また、シャットダウン後に復電した時には、通常の起動時と同様にイニシャライズ起動となります。なお、T3及びT3Hで瞬停継続機能を選択したときには、2秒以内の瞬停であればイニシャライズせずに継続データで運転を再開します。
- エラー発生時の出力状態は?
- TシリーズPLCでは、運転停止時/電源断時/エラー発生時は、出力は全てOFFとなります。
従って出力OFFでフェイルセーフとなるようにシステムを構成して下さい。
なお、非常停止回路や重要なインタロック回路は、PLCの外部で構成するようにして下さい。