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マザーボードの選び方
マザーボードとは、コンピューターの全ての情報が経由する部分。すなわち、マザーボード≒パソコンといっても過言ではない。
すべてのデータはマザーボード上に実装されたCPU(中央演算装置)、メモリ(主記憶装置)へマザーボード上の伝送路(バス)を通ってやり取りされ、結果は再び伝送路を通ってディスプレイやプリンタ等、外部の表示装置に表示される。それらを接続するために、マザーボード上には各種のコネクタが実装されており、大別して、ケースに収めた状態で直ちに接続/切断可能な外部コネクタと、ケース内部でのみ触れることができる内部コネクタに分けられる。これらデータの伝送路を制御して、データの衝突や渋滞が起きないよう交通整理する役割を担うのがチップセットと呼ばれる、いわば「もう一つのCPU」であり、この性能の優劣がPCの能力を左右することも多い。
また、省エネルギーやTCO(Total Cost of Ownership)削減の要請に応じて、電源の制御も重要な機能の一部として認識されつつあり、電源を接続するコネクタや、電源スイッチを接続するコネクタ、リセットボタンを接続するコネクタもマザーボード上に実装されており、これらを制御してマザーボードベンダー独自の省エネルギー機能を謳うものが増えているのも現在の傾向である。
さらに、PCで使用された電力の大半は熱に変換されることになるが、これを効率よく排出するためのクーリングファンの制御もまたマザーボードで行われる。また、CPUやチップセットの機能を補完したり拡張したりするために拡張カードと呼ばれる基板を装着するための拡張スロットも実装されている。拡張カードはそれ自身が「もう一つのPC」に等しい機能をもつことも多いため、かつてはマザー(母)ボードに対して、ドーター(娘)カードと呼ばれることも多かった。
これらの機能を実現するために、マザーボード上には多種多様のソケットやコネクタが密に設置されており、それらから各装置につなぎ合わせて連携し、コンピューターとしての動作を形成しているばかりか、その組み合わせでコンピュータ
ーの性格もまた規定されていくことになる。たとえば、かつてはサーバーやワークステーションは別種のコンピューターとして設計されるのが普通であったが、近年ではPCと同じパーツを使って、マザーボードの選択と拡張ボードや外部装置の組み合わせでそうした性格付けがなされることが多い。それどころか、スーパーコンピューターでさえ、現在の多数派はPCを多数台並列動作させるクラスタ計算機である。
このようにCPU、メモリと並んでPCの三大重要部品と言って良いマザーボードであるが、選択するCPUによって搭載できるマザーボードが限られるので同時購入の際は、事前に店員に確認しておく方が無難である。また、マザーボードによっては(特に古いマザーボードの場合)、物理的にCPUが合致してもBIOSが対応せず、動作不能に陥る場合がある。
BIOSとは、コンピューターを始動させて最初に読み込まれるプログラムであり、CPUの認識、メモリのチェック、データの入出力を中心とした機器類をいつでもデータ処理可能な状態にもっていくのが重要な機能である(ファームウェアと呼ばれることもあるが、逆に言うと、コンピューターの制御がOSに渡されると、BIOSの出る幕はほとんどない)。したがって、CPUとマザーボードが物理的に接続可能であっても、BIOSが対応していないと動作しない場合もあるし、BIOSの更新によって新たなCPUへの対応がなされたり、新たな機能が追加されることもある。また、パソコンの起動画面でdelキーやF2キーを押下することでBIOS設定画面に移行させ、機能のon/offや各種の機能設定(たとえば、HDDや光学ドライブなど、どの外部記憶装置から起動させるか)を行うこともできる(ただし、完成品として販売される大手メーカー製パソコンの場合、この設定機能をほとんど停止させてユーザーによる誤設定が原因となるトラブルを未然に回避しようとするものが多い)。
特に、BIOSを更新しないと新しいCPUが動作しないという場合、いったん古いCPUでBIOSを更新してから新CPUを搭載する必要があるが、BIOSの書き換えはかなり大きなリスクを伴う。すなわち、BIOSはマザーボード上のフラッシュROMと呼ばれるICに格納されるのが普通だが、更新中に不意に電源が遮断されたり(誰かがコードにひっかかって電源コードが抜ける、といったトラブル)、停電したりすると、復旧不能になることも少なくない。このような場合、フラッシュROMライターでBIOSを書き換える、という人もいるがとうてい一般的な方法ではなく、結局の所、マザーボード交換しか選択肢がないことが多い。