電池を長く使いたい!
スマホを使っていて、「あれ、前よりも電池が早く減るようになっちゃった……」ということを経験したことがある方、電池が早く減るようになる原因は、電池の“劣化”です。
電池にも寿命があるのです。電池の劣化は、寿命を迎える前兆なのです。
では、どのように電池の寿命をチェックすればわかるのか――NTTドコモ広報部からのアドバイスを交えて、その方法を伝授します。
※更新:2013年5月30日に記事を更新しました。
電池の寿命について知っておくべきこと
- 今使っているスマホの充電方法を確認
- 電池の状態はショップで見てもらえる
- 電池が寿命を迎えてしまったら…
あなたの充電方法、本当に大丈夫?
以前の特集記事「充電中にスマホを使うのはなぜNG?“寿命”を縮める使い方から卒業して、スマホの電池をより長く使おう!」でも触れていますが、スマートフォンを初めとするモバイル機器では、継ぎ足し充電に耐性がある「リチウムイオン二次電池」(以下、リチウムイオン電池)が広く使われています。
スマホのリチウムイオン電池
その寿命ですが、「新品の時と比較して半分程度の時間しか使えなくなったら、寿命に到達してしまった」、と考えて差し支えありません。こうなると、電池の交換を検討しなければいけない状況となります。
なるべく、“その時”を迎えるのを遅らせるために、充電の際に“落とし穴”になりそうなことを何点か挙げてみました。
1.充電回数が多くありませんか?
使い方にもよりますが、リチウムイオン電池の寿命は300サイクルでおおむね70~80%、500サイクルでおおむね50~70%になっています。
フィーチャーフォンの場合、夜寝ている間は充電台に載せ、昼間は使用というケースだと、1年間で300回程度充電していることになるでしょう(リチウムイオンバッテリーの開発・製造・販売を扱う「ベイサン」のHPより一部引用)。
フィーチャーフォンより電力消費量が多いスマートフォンの場合、1日1回充電すると、1年5ヶ月弱でバッテリーが満充電でも半分しか溜まっていない可能性があります。
継ぎ足し充電に耐性があるとは言え、継ぎ足し過ぎは却って良くない結果をもたらしてしまうのです。
まめに充電をしていると、その分寿命が短くなってしまいます。なるべく使い切ってから充電しましょう。
2.暑い場所で充電していませんか?
リチウムイオン電池は熱が苦手です。日当たりがとても良い窓際にスマートフォンを置いて充電していると、それだけで電池の劣化を速めてしまいかねません。
電池を充電する時は、なるべく涼しい場所で充電することを心がけたいです。
3.「満充電」をずっと続けてませんか?
「電池ゲージはずっと満タンが良い!」と言ってなるべく満充電の状態を保っている、という方もいると思います。実は、これも電池を劣化させる原因となります。
リチウムイオン電池は、充電と放電を適度に行うことも寿命を延ばす上では重要です。満タンを常にキープしている方は、その習慣を見直すだけで電池の持ちが良くなります。
- NTTドコモよりご回答
- Q.スマートフォンのバッテリーに寿命はあるのでしょうか?
A.何を「寿命」とするかによりますが、お買い上げ時よりも使用時間が極端に短くなることを「寿命」とするのであれば、寿命はあると言えます。
Q.寿命は、どれくらいまでもつのでしょうか?
A.ご利用状況や環境によっても異なりますが、一般的には1年~2年くらいになるかと思います。1回の充電で使える時間がご購入時の半分程度になったら、お早めにお取り替えをご検討いただくようご案内しております。
Q.劣化しやすい充電方法はあるのでしょうか?
A.電池は、以下の状況では、ダメージが大きくなる傾向があります。
- 高温環境で充電する
- 満充電付近(約90%以上)で、充電を繰り返す
携帯電話を使用しながら充電すると、上記のような状況になる可能性がありますので、避けていただくのが望ましいです。また、満充電にした電池を高温になりやすい場所に保管することは避けてください。