ノートＰＣを自宅あるいは職場で使っている方に意外な事実をお知らせします。 結論から言いますと、最近のリチウムイオンバッテリーも以前のニッケル水素バッテリーも、ＰＣをＡＣアダプターを介して１００Ｖの電源コンセントにさしたまま使用していると、LENOVO G570 バッテリーの劣化が進み、１年ぐらいの間に使えなくなってしまう恐れがあるということです。
一度、ＡＣアダプターを外してＰＣを起動させて見てください。数分の間にＰＣがダウンするなら、その兆候です。そもそも、ノートＰＣは可搬用であり、そのためバッテリーが搭載されています。停電対策のためだけに搭載されているわけではありません。１００Ｖ電源のないところで移動使用して（バッテリーは放電）、職場や自宅に持ち帰り充電するという使用が想定されています。ところが、日本では海外に比べて自宅や職場でもノートＰＣの使用割合が高く、バッテリーは常時、満充電状態になって使用されているのが実状です。
自衛策として、面倒かもしれないが、以下の方法が考えられます。
（１）LENOVO バッテリーをＰＣから外し、冷暗所に保存する。つまり、ＡＣアダプターのみで使用する。 但し、ＰＣからバッテリーを外すときは約５０％の容量状態にしてからにする。 また、必ず半年に１回の割合でＰＣに接続し、充電する。
（２）ＰＣを使用しないときはＰＣからＡＣアダプターを外しておく。 例えば、職場から帰るときは外す、自宅から出勤する時は外す。
（３）１ヶ月に１回はＡＣアダプターを外してバッテリーだけでＰＣを使用する。
職場でこんなことがありました。バッテリーの充電ランプが付きっぱなしで、バッテリーも、ＰＣ本体も異常高温になりＰＣの動きが異常に遅くなってしまっていました。思い切ってバッテリーを外しました。以後、何の問題もありません。つまり、バッテリーが劣化し、ＰＣは充電をしようとして、ＰＣ本体まで温度上昇し、ＣＰＵの動作も遅くなってしまった可能性があります。
LENOVO G570 バッテリーメーカに勤務する友人（専門分野はニッケル水素バッテリー）ですら、「バッテリーは外して使用している。その代わりに、停電対策として、何人かでＵＰＳ（鉛蓄バッテリー搭載の無停電電源装置）を共用している。」とのことでした。
