PCライフの罠冷却ファンのメンテナンス

いよいよ5月も今週を残すのみとなりましたが、これからといえばそろそろ気温の上昇が気になるシーズンを迎えます。今でも天気が良くなると日中は 30℃近くまで達することもあり、暑さを凌ぐのが大変なこともありますが、暑くなるとPCの冷却も気にしなければいけなくなります。PCの冷却といえばや はり冷却ファンの出番となりますが、冷却ファンは長期にわたって使用すると汚れてしまい、冷却能力が低下してしまうことがあります。そうなるとPCにとっ ては大変なことになりますので、本格的に暑くなる前に、冷却ファンをメンテナンスしておきたいものです。

冷却ファン、放っておくとどうなる?

PC の中には複数の冷却ファンがあるものですが、ユーザーの皆さんは冷却ファンのメンテナンスを行っているでしょうか。冷却ファンはいわば小型の扇 風機といえるものですが、これは家庭用の扇風機や換気扇と同じで、長期間放っておくとひどく汚れてしまうことがあります。PCの内部だからそんなに汚れる ことはないだろうと思われるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか。疑問をもたれる方のために、ここでひとつ実例をみてもらうことにしましょう。

メンテナンスなしに数年間使用したCPUクーラー。冷却ファン・ヒートシンクともに埃で真っ黒

写真のCPUクーラーは 極端な例ですが、これは数年の間に一度もPCのカバーを開けたことがなく、PCの調子が悪くなるまで使用し続けたユーザーのPCか ら取り外してみたCPUクーラーです。見た感想はどうでしょうか? 筆者もこの状態を見た時は「見なければ良かった」と思うほどひどく汚れているのに驚きましたが、一般的な室内でPCを使用していても、放っておくとご覧の 通りです。PC内部といえども相当に埃まみれの状態になることがあり、特に冷却ファンは空気の流れが集中するため汚れてしまいます。

冷却ファンがこのような状態で使用し続けると、冷却能力は著しく落ちて、場合によっては冷却ファンが停止するか壊れてしまうことがあります。このため冷却ファンは一定期間ごとにメンテナンスを必要とするのです。

冷却ファンのメンテナンス方法

で は本題となる冷却ファンのメンテナンス方法をみてみることにしましょう。メンテナンス方法といっても特別に難しいことはなく、冷却ファンの場合は 単なるクリーニングです。ただしクリーニングには冷却ファンをPC本体から外すなどの分解作業が必要となります。この分解作業の方が難しいかもしれません が、今回は分解作業の詳細は割愛させていただくとして、ケースファンは止めネジを外して取り外し、CPUクーラーやビデオカードなどのものは、それぞれ所 定の方法で取り外してください。そして各冷却ファンを、以下の方法でクリーニングします。以下の例では、先程の写真のCPUクーラーを用います。

冷却ファンのクリーニング方法

1.クリーニングする前に、綿棒・クリーニング液・エアダスターなどを用意しておいてください。また小型掃除機などもあるとよいでしょう。クリーニング液は揮発性の無水アルコール液が適していますが、なければカメラやカセットテープなどのクリーニング液でも代用できます。

2. 冷却ファンは綿棒にクリーニング液を少々浸してから、丁寧に埃を落としていきます。特にファンの裏面は埃が固着して汚れが落ちにくい場合がある ので、固まっていたらクリーニング液を多くして埃を溶かして落とすようにします。綿棒が汚れたら新しい綿棒に取り替えて、冷却ファンの羽を一枚ごとすべて きれいにします。

3.ヒートシンクは、埃の綿など大きな汚れは先に取り除いておきます。次に細かな埃をエアダスターで飛ばします。エアダスターを室内で使う場合は埃が室内に飛び散らないよう注意して使用してください。

4.例のCPUクーラーではこんなに埃がとれました。クリーニングが済んだら、冷却ファンを元通りに取り付けなおします。

ク リーニング方法はおおよそ上記の方法となりますが、あまり汚れがひどくない場合は、冷却ファンを取り外さなくても綿棒で埃を除去するだけで済むこ ともあります。また冷却ファンが取り付けられているヒートシンクやケース部は、エアダスターでなく掃除機で埃を吸い取るという方法もあります。

○定期的にメンテナンスを

PC を安心して使用していく上ではなくてはならない冷却ファンですが、長期にわたって同じPCを使用するのであれば、定期的に冷却ファンのメンテナ ンスが必要となります。メーカー製のものであろうと自作のものであろうと、またノートPCであってもほとんどのPCには冷却ファンが使用されていますの で、多くのユーザーがメンテナンスする必要があるでしょう。

ユーザーの中には、メーカー製PCを使用していてPCのカバーを一度も開けたこともないという方がいるかもしれませんが、そのような方でも冷却ファ ンのクリーニングは行ってみましょう。冷却ファンの外し方がわからないという場合は、ファンの羽についた埃を落とすだけでも十分です。

そしてメンテナンスは短期間に回数が多いほど良いのですが、こと一般的な使用であれば1年に1回位で良いと思います。定期的にPC内部をチェックしてみて、冷却ファンに埃がついていたらクリーニングするようにしましょう。

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